主婦 手に職

不安で退屈だった専業主婦時代

私は現在37歳で、2年前から自営業をしています。たくさんのお客さんに支えられ、仕事は順調。ですが、働き始めるまでは色々と大変だったのを今でも思い出します。

 

結婚したのは28歳の時。当時勤めていた会社の同期であり、大学の同級生でもあった主人と3年付き合っての結婚。すっごく幸せでした。そして、29歳で妊娠を機に退職。直後はそれまでの貯金があったし、特に不安になることはありませんでした。

 

しかし、主人だけの給料ではやっていけず、毎月のように減っていく貯金額。出産後は両親からのお祝いなどもあり何とかなりましたが、月日が経つにつれまた減っていく貯金。このままじゃ生活できなくなると不安で仕方がなく、早く社会復帰しなければと焦っていました。

 

幸い、両親がさほど遠くない場所に住んでいたため、子供を預けてスーパーのレジ打ちのパートを始めたものの、とにかく退屈。お釣りも計算して勝手に出てくるタイプのレジだったので、ただ商品を袋に詰めてお釣りと一緒に手渡すだけ。時間が経つのがあれほど遅く感じたことはありません。

 

何とか生活に問題がないくらいの世帯収入は得られるようになったのはすごく安心したのですが、人間って欲深いもので、そうなるともっと充実した生活にできないかを考え始めてしまうんですね。私は、このまま一生退屈な仕事を続けるのではなく、手に職をつけてもっと楽しく接客できるような仕事をしたいと思うようになりました。パートを始めてから2年が経った頃です。

 

でも、どうやって手に職つければいいのやら…?

 

ネットで情報収集の日々の始まりでした(笑)

手に職つける方法をネットで調べる日々

手に職つけて楽しく接客できる仕事をしたい!もっとお客さん一人ひとりと向き合えるような仕事が良い!

 

そう思ったものの、じゃあどんな仕事がいいのか?その仕事を始めるには?と疑問がどんどん浮かんできます。「主婦 手に職」だとか「接客が楽しい仕事」だとか、色々な言葉で検索しました。その時はまだパートをしながらだったので、週5日出ていたこともありあまり時間に余裕はありません。どこか教室へ通うのは難しいことから、通信教育で身につけられる仕事にしようと決めました。

 

通信教育といえばユーキャンが有名ですよね。もちろん私もユーキャンの講座から選ぼうと見ていたのですが、どちらかと言うとビジネス・実用趣味のような講座が多く、私はできることなら女性らしい仕事がしたかったので、向いていない印象を受けました。それで色々な通信教育のサイトを見ていて、ピン!ときたのがヒューマンアカデミーです。

 

ヒューマンアカデミーの通信教育は、たのまなと言う名前。何の略かはわかりません(笑)ネイルやアロマテラピー、保育士など女性らしい仕事の講座が充実していて、サイト全体の雰囲気も何となく女性向けな印象で、私にぴったり!と思いました。

 

この時32歳。年齢的にあまり派手な仕事は似合わないと思いながらも、一番興味を持ったのがネイリストでした。ネイリストって、まさに手に職って感じですし、女性らしい。調べてみると、意外にも30代、40代から始める受講者も少なくないようで、年齢を気にする必要がないとわかって俄然やる気に。資格を取ったらネイルサロンで働かず、そのまま自宅などで小さなサロンを開く人もいるんだとか。家で仕事ができるなんて最高!

目標はネイリストに決定!

そうなってからは、さらにネイリストについて調べる日々。まず取るべき資格は、JNECネイリスト検定2級。3級だと趣味レベルで、プロのネイリストを名乗るには物足りない。2級もぎりぎりプロと言って良いレベル程度だけどネイリストを名乗るなら持っていないと話にならないとのことでした。1級があれば文句なし。そして、できればJNAジェルネイル検定と、自宅でやるならネイルサロン衛生士も必要そう。

 

衛生士は通信教育ではないみたいだったので、ネイリスト検定2級とジェルネイル検定初級を取れるコースを受講希望に。たのまなの、ネイリスト検定トータルコースと言うやつです。問題は受講費用です。約17万円、パートの主婦にとってはとてもじゃないですが分割でも楽に払える金額ではありません。ここで初めて、ネイリストの資格を取ろうと思っていることを主人に打ち明け、相談しました。

 

収入的には不満はないけど、パートをこのままずっと続けていきたいとはとてもじゃないが思えないこと。手に職をつけて、やりがいを感じながらお客さんと向き合える仕事がしたいこと。色々考えた結果、ネイリストになってみたいと結論を出したこと。

 

突然の話で主人は驚いていましたが、私の気持ちを否定することなく落ち着いて聞いてくれました。そして、受講費用を全額負担してはあげられないけど、半分は出すと言ってくれた時は本当に嬉しかった。私のことを理解してくれて応援してくれる、優しい主人と結婚できたことに感謝もしました。

 

ここからは早かったです。

通信教育受講開始と3級合格まで

さすがに費用を一括で払うのは…と言うことで、主人にローンを組んでもらって受講開始。申し込み4日後にテキストやDVD、道具一式が届きました。早速開封し、最初にDVDを見ました。その後テキストを読んで、本格的に勉強開始。

 

3級合格までの勉強期間は約3ヶ月が最短と言われてたようなので、そこを意識して勉強と練習をしていました。ですが、元々ネイルを全然やったことのなかったので技術的な疑問が出てくるとぴたっと手が止まってしまいます。通信教育なこともあり、先生にすぐ質問して解決するのも難しい。何度も何度も繰り返してDVDを見て、これで良いのかな?というところで添削に出す感じでした。返答が来るまではひたすらテキストを読んで問題集をこなす。問題集は自宅でコピーして、何度も繰り返して使えるようにしてました。

 

結局、直近の試験までに合格レベルまで達したと自信が持てず、次の試験に挑戦は先送り。その代わり、100%合格するつもりで頑張りました。そのかいあって3級は筆記も実技もほぼ満点で合格。晴れてネイルの資格保持者(趣味レベル)となりました。

 

ちなみに実技試験では練習用のマネキンの手ではなく、本物の人間の手に施術しないといけないのでモデルが必要です。このモデル探しがなかなか大変でした。スクールに通っていれば人づてに見つけることもできたのかもしれませんが、基本一人の通信教育では自力で何とか探さなければなりません。数少ないママ友に声をかけるも断られ、すがる思いで連絡した元同僚が引き受けてくれた時はどんなに嬉しかったことか。元同僚はその後全ての試験でモデルをしてくれて、いくら感謝してもしきれない恩ができました。

3級合格後から1級合格まで

少しは気が緩むかもと思っていたものの、ハクがついたと言うのかさらに気合が入り合格通知が届いても全く休まずに次のステップへ。2級は3級に比べて合格率がぐっと下がり、平均は6〜7割ほどになる。しかも試験が当時年に2回しかなかったので、つまづいたらかなりのタイムロスになると思い、モデルとの練習もかなりやった。3級の時は2週間に1回でも多かったと思うくらいだけど、2級向けの練習は10日に1回くらいでも少なく思えた。実際、試験1ヶ月前になってもどうもチップ&ラップが上手くできず、10日前からはモデルに頼み込んで毎日練習させてもらったりしました。3級に比べて2級では技術の難易度がかなり高くなっていましたね。知識に関しては普通にテキストを読んで勉強していれば十分理解できました。

 

2級の試験当日、モデルが体調を崩してしまいどうなることかと思いましたが、何とか無事合格。ちょっとミスしたと自覚があったので不安でしたが、合格通知が届いてすっごく安心しました。体調が悪いのに付き合ってくれたモデルと一緒に合格祝いをして、今度は1級だ!と気合の入れ直しです。

 

1級の試験までの期間は半年。長いようで短いことは2級の時経験済み。試験は年2回なので落ちたくない。絶対一発合格したい!と猛勉強、練習。が、結果的に言うと1級は不合格となりました。もちろん再挑戦し合格はしましたが、初めての不合格。落ち込まないわけがないです。練習に付き合ってくれたモデルも一緒に落ち込んじゃって、合否発表後は数日間、二人の間には暗い空気が流れていた気がします(笑)

 

落ち込むだけ落ち込んだら、後は頑張るだけ!とモデルと決起集会(笑)をして、さらに半年後の試験に備えました。検定試験では最高難度の1級、一発合格できるのはほんの一握りだけなわけで、再挑戦は当たり前です。

 

課題はミックスメディアアートでした。欲張ってエンボス+フラットにしたのが良くなかったと反省し、フラットのみにデザイン変更。これが功を奏して、2度目の試験で無事合格!堂々とプロネイリストを名乗れる1級を取ることができました。

1級合格後

すぐにでもサロンを始めたいと気持ちは高ぶっていましたが、資金がありません。なので、技術力が落ちないようにモデルをやってくれた元同僚や友人に月2回くらいの頻度で施術練習をしつつ、パートでお金を貯めていきました。主人には話をして、自宅リビングの片隅を利用してホームサロン開業の予定だったため、家賃などはかかりませんがテーブルやイスの他、ポリッシュなどの消耗品を買うため、50万円ほど貯金。約1年で貯まり、平行して準備もしていたのでパートを退職後、即開業です。

 

開業届けの提出やら色々と大変でしたが、この日を迎えられた時は達成感でいっぱいでした。が、すぐにお客さんが来てくれるわけでもなく、始めの1〜2ヶ月は宣伝ばかり。チラシを配ったり、パート先のスーパーにもチラシと参考作品としてチップを置かせてもらったり。ホームページを作る知識がなかったので、ブログを開設。初めての予約を頂いたのは、開業してから1ヵ月半頃。スーパーで見かけて…と、若いママさんが来て下さいました。落ち着け落ち着け…と言い聞かせながらも、内心小躍りするくらい大喜びの私。お試しということで簡単な施術で終わりましたが、大サービスで材料費のみでやってしまいました(笑)それが良かったのか、ちゃんと次回以降は料金を頂きますと伝えていたにも関わらず、その若いママさんはリピートして下さっています。

 

大体、ここまでかかった費用が、通信教育の受講費17万円、ネイリスト検定試験受験料3〜1級で5万円(再挑戦分含む)、開業資金50万円で合計70万円ほど。開業資金は全部使わず、その後の消耗品代などにも回しましたが、ホームサロン開業を1から目指す場合、これくらいの金額はあったほうが良いです。

ジェルの資格について

↑では書いていませんが、もちろんジェルネイル検定も取りました。中級までですが、ホームサロンなら十分通用すると思います。技術的には独学で勉強して上級の範囲になるようなジェルチップオーバーレイなども行っていますが、とりあえず資格が必要と言う状況ではないので、試験は受けないでいます。

 

今はほとんどのお客さんがジェル希望でいらっしゃるので、もしネイリストを目指そうと思うなら必須の技術です。ジェリストと言って、ネイリスト検定は持っていないけどジェルネイル検定は持っていると言う専門家もいたりします。結局は自分が何をやりたいかで取る資格は決めるものだと思います。有名サロンでトップネイリストとして活躍したいと思うなら、1級と上級は取らないと話にならないでしょうし、私のようにホームサロンでこじんまりとやっていければと思うなら2級と中級でも十分すぎるくらいです。

 

ネイリストを名乗るだけなら資格は不要です。ですが、資格は技術力の証明だけでなくこの業界で頑張っていくと言う覚悟も示してくれると思っています。無資格なネイリストでは、自分が看板となるホームサロンはお客さんの信用が得られず無理でしょう。やはり、取っておいて良かったなと思います。

まとめ

今では月に平均50名ほどのお客さんが来店してくれる、そこそこ人気と言って良さそうなホームサロンになりました。収入も十分確保でき、パート時代とは比べ物にならないくらい日々が充実しています。自宅にいながらなので子供の面倒を見ながらできますし、出勤など余計な時間を取られることがないので家事とのバランスも取りやすいです。

 

もし、手に職つけて自分で仕事をしたいと思っている主婦の方が読んでくれているのなら、絶対一歩踏み出したほうがいいです!途中、大変なことは山ほどありますが、思いが強いのなら必ず乗り越えられます。私と同じようにネイリストに興味があるなら、こちらのサイトが参考になると思います。
ネイリストの資格取得についてのサイト

 

私のように通信教育ではなく、時間に余裕があれば教室などに通うのも良いでしょう。とにかく、何か始めることです。そうしなければずっと現状から抜け出すことはできません。インターネットで色々と調べれば、興味がある職業が見つかるはずです。私はネイリストでしたが、人によってはアロマテラピストだったりエステティシャンだったり、日本語教師だったりと興味を持つ職業は違うと思いますが、手に職つけたいと言う思いは同じなはず。是非頑張ってほしいです。